練習って何?

トランペットって・・・どうやって練習すればいいのでしょうか。

生まれて初めて手にする、生まれて初めて見る楽器、トランペット。

とりあえずは唇を震わせるらしい・・・

そのくらいの知識しかない場合、人はどうするのでしょうか?

モーリスアンドレさんは幼い時からアマチュアのトランペット奏者だった父から手ほどきを受け、最初の2~3年は「ソルフェージュ」ばかりやっていそうです。

ナカリャコフさんもトランペット奏者だった父から手ほどきを受けたそうですが、父は普段不在がちで、近隣には友人も無いため(隣家が無い?)トランペットが友人であり、おもちゃでもあったそうです。

アンドレさんはともかくナカリャコフさんのように楽器で「遊ぶ」というのは大いに結構な事だと私は思っています。

私が現役の頃も上手な人達はまるで子供のように楽器で遊んでいました。

有名なプレイヤーのモノマネやペダルトーンを出してみたり超音波のような高音を出してみたり動物の声をトランペットで出そうとしたり楽曲のイメージにあわせてトランペットを吹きながらくるくる回ったり踊ったり・・・

部活動にてトランペットを吹き始めた方々は最初から「ロングトーン」や「リップスラー」を練習する事を強制されますので否応無く「それこそが上達の道!」と思い、それらの練習に励むでしょう。

しかし、はたしてそれでいいのでしょうか?

私はもちろん飽き飽きするほどにやってきましたが上手くなれませんでした。

逆に上手くなってからようやくロングトーンやリップスラーの意味、大切さ、重要さをひしひしと感じました。

初心者にはロングトーンやリップスラーが重要であり、上達するためには非常に良い練習になることは言うまでもありません。

しかしロングトーンやリップスラーで感じるべきことを感じなければその練習に意味はあるのでしょうか?

何が言いたいのかと申しますと、形式ばった練習ばかり重んじて、本来の目的を忘れていませんか?という事です。

もともと私たちはなぜ、「トランペットを吹きたい!」と思ったのでしょうか?
テレビ、ラジオ、ライブ、お店などのBGMなどで聞いたトランペットがカッコイイ!と思い、「あのように吹きたい!あのように吹けたら・・・」などと考えて、トランペットを手にしたのではないでしょうか。

だったらその時に「カッコイイ!」と感じたプレイヤーのマネをして遊んでみてはいかがでしょう?

おそらく多くの学生はロングトーン、リップスラー、跳躍などの個人練習の後に別に好きでもない課題曲と自由曲などの合奏をしてその日は終わり!という風な感じでしょう。

でもそのような中でもほんのチョットとした、憧れのメロディーなどを吹いてみる時間はあるでしょう。

そうすると、なかなか上手くなれないために下がる一方のモチベーションもまた、上がってくるのではないでしょうか。

また、楽器で遊ぶ事により「あっ、こんな事も出来るのか・・・そうか、こうすればいいのか」などと、ありきたりの練習では得られない技術が手に入るかもしれませんし、遊びの中で自分に不足している技術、奏法の問題点などが見えてくれば自分がどんな練習をすればいいのかわかるかもしれません。

私の知り合いでプロのジャズトランペット奏者(ブラスバンドの経験は無し)は、いつもウォーミングアップは無く、基礎練習も無しでケースから楽器を取り出すとスグにアドリブの練習ばかりやっていましたが、楽器は非常に良く鳴っていましたし演奏も実に見事なものでした。

ひとしきりアドリブの練習をした後に「オレ・・・ロングトーンが足りないのかなぁ・・・」なんて言って練習の最後にロングトーンやリップスラーの練習をしてたりしていたものです。

人によって練習方法もさまざまですね。

 

■編集後記

以前のメルマガで「10年ぶりに15分程、トランペットを吹いたらやっぱり、イイ感じでした」と言いましたが、それ以降は全然吹いていません。

でもその15分!たったの15分吹いただけで、何か自分の中から「もう一度思いっきり練習してみたいなぁ~」という感情が湧き出てきました。

今は全てにおいてとても忙しいのでムリかもしれませんが、いつか、私の練習風景などをDVD、またはサーバーからダウンロードできるような映像データにして公開できたらいいなあぁ~と思っています。

全然吹けない状態の私が1ヶ月程度でコンチェルトを1曲吹けるようになる過程を皆さんに公開できたら・・・

音と映像で「こんな風に・・・こんな感じですよ」と説明できたら・・・

今はまだ「夢」ですが、近い将来、必ず実現したい!

そう思ったら何だかメラメラと元気が出てきました。

今更ですが・・・・目標や夢って・・・いいもんですね。