トランペットの上達を助ける「足上げ」

「喉を開ける」ってご存知ですか?

息を止める場合、その方法としては「肺の動きを静止する」「舌で止める」「口を閉じる」の他に

「喉を閉じる」という方法があります。

よく重いものを持ち上げる時に「ヨッ」と言った後、息が止まりますよね?

ああいう状態です。

トランペットをまだ上手く吹けない方の場合、大きな音を出そうとしたり高い音を出そうとした時などに、体中が力むと丁度、重いものを持ち上げる時のように喉が閉まる方も多いようです。

自分は息を出そうとして思いっきり吹いているつもりでも実際は喉が閉まり、息がなかなか出てこない。

すると少ない息で高い音を出そうとしたり大きな音を出そうとしたりして、唇にマウスピースを押し付ける。

そして・・・スグにバテて吹けなくなる・・・

喉の状態に関係した書籍などもありますが、ハッキリ言って難しいです・・・

喉が閉まるのはほとんど「反射的」な体の動きですので、自分でコントロールするのはカンタンではありません。

上手な方は力まずに演奏出来ますからそれ程注意しなくても喉が閉まるような事はないかもしれませんが、上手でない方はスムーズな息の流れが出来ないのでどうしても力んでしまって、喉が閉まりがちです。

正しいアンブッシュアというか「発声」が解っている方は特別、留意しなくても喉が閉まって息が出ない・・・なんてことは無いかと思いますが、喉を開けるための一助になりそうなカンタンなトレーニング方法をご紹介してみたいと思います。

特別稀有なトレーニングではありません。

要は力んだ時に喉が空けばいいのです。

「足上げ」ってご存知ですか?

仰向けに横になって「かかと」を握りこぶし一個分上げてください。

それだけです。

最初は10~20秒程度しか出来ないかもしれませんが、慣れてくれば段々1分くらいカンタンに出来るようになります。

その際、注意するのは「呼吸を止めない」ということです。

足を上げている間、通常通り呼吸をするのです。

それだけでもいいのですが、足を上げている間、ご家族の方などとおしゃべりしたり歌を歌ったり出来れば尚結構です。

このようなトレーニングを毎日10秒~1分程度行うだけで相当の効果があるかもしれません。

実はこのトレーニング!

学生の「放送部」やアナウンサーの方などが行うトレーニングの一つなんですね。

トランペットを吹く時の唇も声を出す時の声帯も役割は同じですから声楽やアナウンサーなどのトレーニングは私たち管楽器奏者にも大いに参考になりますよね。

また、この「足上げ」は腰痛の改善にも非常に良い効果があります。

ただし今現在、腰に痛みがある場合は禁物です。

痛くない方に限り・・・と、いうことになります。

ちなみに私は社会人になって、30歳を過ぎた辺りに一度「ぎっくり腰」になって、それ以来、年に2~3回ほどぎっくり腰、又はそれに近い現象が起きるようになったので、「ぎっくり腰の予防」の意味合いでコレを行うようになりました。

それ以来、「ぎっくり腰」を起こした事はありませんし、トランペットの練習を再開したのも丁度この頃です。

その結果、どうなったのかは私のサイトをご覧になった方はご存知ですよね?

良い事はあっても悪い事は何もないと思いますので是非、行ってみてください。

ず~っと毎日行うコツは、「辛くなるまでやらない!」ということだと思います。

辛い事を毎日行うのは大変ですが、容易な事は毎日出来ますからね。

余談ですが、「トランペットを吹く」という行為は、「心肺機能」に非常に良い影響を及ぼすそうです。

以前に小学生の子供を持つ母親が医師に「小児ぜんそくを患っているのですがトランペットを吹かせてもいいのでしょうか?」と質問したところ、「大いに結構ですよ」という返事を頂いたという話を聞いたことがあります。

そういえば美容的健康法の「ヨガ」も変な格好をして「ゆっくりと呼吸をする」というようなものでしたね。

トランペットと足上げ。

気管支系疾患をお持ちの方や体力を維持、増進させたい高齢の方、更には今以上に「美しく」なりたい女性(^^)の方にオススメします。

 

■編集後記

「トランペット上達法」という情報商品の販売サイトやメルマガを通してよく私のところへいろんな方からメールが届きます。

その中に時々、非常に悲しいメールがあったりします。

どんな事かというと、大体の場合、トランペットの演奏が上手でないために生じる軋轢(あつれき=人の仲が悪くなる)、衝突、揶揄(やゆ=からかう事)、自己嫌悪などです。

最近気になったのは「指導者による心無い言葉」でしょうか。

中、高校生バンドの指導者の方はほとんどの場合、しっかりとした倫理観を持ち、その方なりのノウハウにて学生の指導にあたります。

過去に何人かの、そのような指導者の方とお話しする機会がありましたがどの方も人間的な魅力にあふれる素晴らしい方ばかりでしたが、もしかしたら「そうでは無い方」も中にはいらっしゃるのかもしれません。

その場の状況にもよるのですが、学生の方のお話を聞いている限りでは、単に指導者の方の「欲求不満をぶつけただけ」としか思えないような言動を時々聞きます。

言われた学生はというと・・・
「きっと上手く吹けない私を奮起させるための暖かい激励の言葉」
と、健気に、一生懸命そう思おうとしているんですね。

返信の際私は、激励の言葉を送るのですが、「指導の難しさ」というものをしみじみと感じてしまいます。

バンドの指導者は決してトランペットの奏法に決して明るいわけではありませんので、演奏者の技術の進歩は演奏者にゆだねざるを得ません。

ほとんどの演奏者は決して怠け者では無いのですが、なかなか上手くなれない方も大勢いらっしゃるのは事実です。

そのような中で、コンクールにて上位入賞を果たさなければならない。

指導者の方のジレンマもそうとうなものでしょう。

しかし子供たちも部活動が好きな故に、トランペットが好きな故に傷ついてしまう・・・

子供たちの部活動におけるバンド活動って一体どのようにあれば良いのか?

願わくば、希望だけを残し、深く傷つく事の無いように。

もし、誰かに聞いて欲しい事があるのなら、私でよければ聞きましょう。

いつでもメールください。

どんな時も注意深い練習あるのみ!ですよ。