上手くいかない負のサイクルからの脱却

以前から感じていたことですが「トランペット上達法」を購入される方の男女の割合は3:1、ほぼ3人に一人が女性です。

男性と女性の人口比率(ほぼ半々)からいくと女性が少ないように感じますが、私の拙い(つたない)記憶では一つのバンドのトランペットパートに5人いるとすればその中に女性はせいぜい一人いるかいないか・・・という程度です。

私の勝手な想像ですが、日本のトランペット人口の割合は男性が圧倒的に多いと思うんですね。

そのような中で私のテキストを買い求めている方の性別による割合は3人に一人が女性・・・

これは何を意味するのでしょうか。

全く持って私の身勝手な想像ですが実際にトランペットを吹いてみた彼女らが感じた事とは・・・おそらく・・・

「トランペットって本っ当~~~に大変!!」

だと思います。

あまり上手でなくても男性は元来持ち合わせている体力と強引さで乗り切ろうとします。

その結果、少し怪しいけど何やらトランペットの音らしきものは出てくるわけですが、女性はなかなかそうも行かないのかもしれません。

では体力のない、肺活量の少ない女性や子供は上手に吹くことは出来ないのでしょうか?

答えはNOです。

なぜならコンクールにおいてはプロ顔負けの演奏をする小学校がありますし有名な女性トランペット奏者の方も多数いらっしゃるからです。

身体能力にて競うスポーツにおいては男子、女子の差は歴然としたものがありますが、トランペットにおいては、音だけでは男性か女性かなんて全く解かりません。

昔からのイメージなんですね。「トランペットを吹くのは大変だ!」というイメージ。

まぁ~厳密には大変ですよ。トランペットって。

他の管楽器と比べても、より強い息の圧力が必要ですからね。

昔、来日した折に雑誌の取材に応じたモーリスアンドレさんも言っていました。
「トランペットを吹くのは非常につらい作業だ」と。

しかしその後に「人の一生を捧げるだけの価値がある!」とも言っておりましたが・・・

パイ○ーズだったかな。

他の楽器と比べればつらいかも知れませんがそこに男女の差はそれほど無い!と思います。

では、アンドレさんはともかくとしてあなたはなぜつらいのか?

負のサイクルだから!

と、私は考えています。つまり・・・

1:マウスピース内の唇を思うように息が通過しない

2:息を押し出そうとして体中に力が入る

3:重いものを持ち上げる時のような感じで喉が絞まり息が出なくなる。

4:体中で力んで息を出そうとしているのにもかかわらず息が出ないので今出ている少ない息で大きな音や高い音を出そうとしてマウスピースを押し付ける。

結果スグにバテる。

こんなもんでしょうね。

上に書いたサイクルの先頭が「マウスピース内・・・」になっていますが、1~4どれが先頭でも同じです。

さて、救いは無いのでしょうか?

あります。サイクルというものは何か一つ、その中の一つが改善されれば全体が上手くいくようになる!というような事は十分に起こり得ます。

したがって上記4つのうち一つでいいので改善するように努力をしてみてください。

1:良い!とされる口で吹く

2:出来る限り「脱力」する

3:以前ご紹介した「足上げ」などを行う

4:マウスピースを押し付けない

難しいですか?どれも決して難しくないですよね。
難しいのはあなたの心です。
改善しよう!と強く思う気持ち、継続しようとする気持ち、調べようとする気持ち、工夫しようとする気持ち、ちゃんと出来ているか客観的に自己観察する気持ちを持つことが、持ち続けることが難しいんです。

トランペットは数学のように難しい問題、解からない問題が、あるヒントで瞬時に全て解かる!というものではないかもしれません。

ある程度は辛抱強さが必要でしょう。

そうですね~何かにたとえれば・・・毎月50万円の給料の人が急に20万円の給料になったとしましょう(^_^.)
1ヶ月50万円の暮らしをされていた方が急に20万円で生活するのは難しいと思いますが、しかしそれでも色々努力をすると思います。

今まで行っていたパチンコなどの無駄なお遊びを止めます。
外食を止め安い食材を購入して自炊するようになります。
維持費の安い自動車に替えます。
電気はこまめに消し、お風呂は2日に一度しか水を替えずトイレも2回に一度、シャワーは使用しないで浴槽のお湯をかけ湯します。

などなどの節約をするようになり最初は難しかった生活もしばらくすると20万円で生活できるようになります。

そんな感じです。自信はありませんが^^;

給料の例えの場合、20万円で生活できなければ借金がかさんできて最後は生活そのものが破綻します。

ですから本人は、それは一生懸命20万円で生活できるように励むことでしょう。

しかしトランペットは一生懸命がんばらなくても生活は破綻しませんので給料が安くなってしまった方ほど一生懸命に励むのかどうか・・・

この辺なんですね。問題意識を持っているのかどうか。

毎日漫然と吹いても上達出来るのかどうか疑問です。

どんな事でもそうなんですが、ハッキリとした目標や理想を持って今をしっかり感じながら吹く!というのが大事ではないかと思います。

理想や目標がありますからその日思うように吹けなければ練習後に悔しさがこみ上げてくるはずです。

そして「明日はあんな感じでやってみよう」と反省と新たな目標が自然と出てくるはずです。

私もそうでしたが、ある日いきなり上手くなる人はトランペットを吹いている間中、いつも新しい試みや実験を繰り返しています。そして楽に、上手い具合に吹けるポイントを探し続けています。

決して漫然と吹いてはいません。

・・・っと、ここまでは厳しいことを言ってきましたが、私を含めトランペットを一生懸命に、そりゃもう一生懸命取り組んでいる方には一生懸命に取り組むだけの目標があることを私は知っています。

ちなみに昔の、若かった頃の私が一生懸命に取り組んでいた理由とは・・・

 

「女性にモテたい!ラッパ吹き仲間から尊敬されたい!!」

 

です・・・恥ずかしながら(-_-;)

 

下衆で小っちゃい夢ですよねェ~・・・

でもそんな事のために燃え上がる炎のような闘志でトランペットに取り組んでいたのは事実なんです。恥ずかしながら・・・
オマケに最後まで上手くなれなかった!というオチまで付いてます(T_T)/~~~

でも・・・でもですね、中年になった今は「それでもいいじゃないか!!」と考えています。

女性にモテたい!尊敬されたい!!大いに結構!!!

フフ・・・がんばりましょうね。

あっ、付け加えると上手くなってからはその下衆な目標、すっかり無くなっちゃいました!
そりゃもう、自分でも不思議なくらいです。
自分の音楽性を表現する事、音楽を楽しむことしか考えなくなりました。

なぜそうなったのか、こんなに理屈っぽい私でさえよくわかりません。

きっと「成長した」とか「次のステップが見えてきた」ということなのかな?と考えています。

自己評価ですが^^;

結局自分の音楽を表現すること、表現しようとするコトが異性や周りの目よりも大事にしたい事・・・になっていたんですね。

あなたもきっと・・・そうなりますよ。

 

■編集後記

私、里屋はプロのトランペット奏者になるのをあきらめてからは一切、トランペットや音楽に関する事から離れていました。まぁ~辛い生活や惨めだった自分を早く忘れたいという心理もあったのかも知れません。

それから20年近く経った今「トランペット上達法」なんていう情報商材を販売するようになってから、現役の中学生~社会人(プロ含む)の方々から頂くメールで吹き方に関して「先生からこう言われました」とか「先輩からこうしろ!と言われました。どうしたらいいんですか?」なんていうメールを頂いた時に「変わっていないんだなぁ~」と感じたりします。

彼らが受けている指導の中身は私が学生の時に受けていた指導と全く同じなんですね。

いやそれが良い事なのか悪い事なのかは私には解かりません。
人間の姿形もトランペットも変化していないのですからそれでいいのかもしれません。
ただ、あまりにも同じなのでビックリしたんですね。

ただ、指導方法が同じ!知識が同じ!という事は、上手くなれる方と上手くなれない方の割合も昔と同じなんでしょうね。

まぁ~なぜそんな事を考えたか?というと近年のフィギュアスケートのレベルの向上が・・・ね。

凄いですよね。世界グランプリの上位入賞者のほとんどが日本人だったりしますよね。

スターも登場したりして。

日本のスケート界はとても層が厚くなったんだそうです。層が厚いということはトップスケーター以下の方々の技術水準も非常に高いことを言います。

日本のスケートのレベル向上の直接的な理由として言われているのは有能な外国人指導者による指導はもちろんですが、スケーターを目指す子供たちが日本人のトップクラスの選手達と合宿し、一緒に練習することでトップ選手達の技を目の前で見られ、トップ選手達と混じることにより、物怖じしない選手に育っていく・・・のだそうです。

トランペットに関してもこのような合宿というか上手い人たちと一緒に練習したり楽曲の難しい部分の演奏を傍らで聞けたりといった機会がたくさんあればいいのになぁ~・・・なんて思います。

身近なところに上手な方がいらっしゃるようでしたら「迷惑かもしれませんが少し一緒に練習させてくれませんか?」って聞いてみて一緒に練習するとたくさん得るものがあると思いますよ。

あっでも若い女性の方は気をつけてくださいね。
相手の方に「おっ?( ̄ー ̄)ニヤリ、俺にホレたな?」なんて勘違いされる可能性・・・大!なんで・・・