トランペットを吹く時は意識が先!体はあと!

最近、若い熱心な学生さんとのメールのやり取りで再認識したんですが・・・・

皆さん・・・勘違いしていますよ!

そう思ったのは先日の質問メールでした。

内容は以下です。

■質問
高い音を出すときに腹筋に力をいれアパチュアを狭くして高い音をだすのですか?

と言う質問を頂戴しました。

あなたはどう思いますか?
あなたもそのようにして吹いていましたか?

実はこの辺が上手くなるか?ならないか?の分かれ道になるだろうと強く感じています。

私の出した回答は以下です。

■回答
こんばんは。里屋です。

まるで逆です。
高い音を出す(出そうとする)→アパチュアが小さくなる→腹筋に力が入る・・・です。勘違いの無いように。

ワケが解からないかもしれませんが感覚的にそうなんです。

最初からお腹に力を入れたら力みを無くすことは出来ませんよね?

アパチュアを自分でコントロールできますか?
アパチュアはちゃんと楽器を鳴らせる方にしか感じることは出来ません。

重いものを持ち上げる時に持ち上げる前に腕や体中に力が入りますか?
うんと重い物でも事前に体中に気合は入っても力やリキミはありませんよね?

手が滑らないようにしっかり持って、持ち上がるように力を入れますよね?

これと全く同じなんです。

吹く前にお腹や口の形を作るためにあれやこれやと力を入れたり形を作るものではないのです。

簡単なようで実は難しいです。今夜はきっと眠れなくなるかもしれませんがよ~く考えてみてください。

~ここまで~

この回答の通り「重いものを持つ」と「吹く」という行為は全く同じなんです。

重いものを持つ前に「コレを持とう」と思います。
持ちやすいところに手をかけます。
その時に「持ち上げた自分」を頭の中で想像しているかもしれません。

いよいよ持ち上げる際「腕のあそこを硬くして・・・」とか「背中のあそこを硬くして・・・」などと考えるでしょうか?

特に何を考えるでもなくスッと持ち上げるでしょう。その際、必要な部分に必要なくらい力が入っているでしょう。

「あそこをこうしてどうして・・・」などとは考えないでしょう。考えるのは怪我をしている方くらいです。

「コレを持ち上げる」と言う意識によってその行為を成すように無意識に体が適切に、必要十分なくらい動いているんですね。

トランペットも当然ながらそのようにして吹くべきです。

もう一つ例を挙げると歌です。

歌を歌う時に声帯のあそこをこうしてああして・・・などと考えるでしょうか?考えないはずです。
イントロを聞きながら歌いだすタイミングをはかり、最初の歌詞と音程を考えながら歌いだすはずで、それ以外に体のことを何か考えたりするでしょうか?

歌声を大きくする時に「もっと息を出そう」高い声を出す時に「声帯を締め付けよう」とするでしょうか?

そのようにはしないはずです。単純に「大きな声を出そう」「高い声を出そう」と考えるはずです。

トランペットもそのように吹くべきと考えます。

私のように全く上手になれないでいる方がある日突然上手になったりするのは、何かのきっかけでそこに気がつくのかもしれません。

重いものをスッと持ち上げるように・・・全く無意識に、全く反射的に。

「天才!」と言われる方は音楽だけを考えて最初からそのように吹いているのだと思います。

「吹き方!」などというものを考え過ぎるあまり・・・・自分で上達を妨げているかもしれませんよ。