上達のスタートライン

上達のスタートライン

先日、久しぶりに実家に行った時に10年間ほったらかしてたトランペットのハードケースを開けたら楽器の横に黒い塊(マッピ)が・・・・・見なかったことにしてそっとケースを閉めました(悲

 

「上手くなるスタートライン」・・・とはどの辺りを言うのでしょうか。

初めてトランペットを吹き始めたとき。又は良い音が出るようになったとき。

この辺に関しては色々な意見はあるでしょう。

色んな練習や経験をしているうちに徐々に正しいアンブッシュアや呼吸法などがキチンと出来てくる・・・・

しかし私は「良い音」が出るようになった時だと思っています。

なぜなら私自身がそうだったからです。

良い音が出なくてもある程度まではそれなりに上達し演奏できます。

しかしあるレベルで上達はピタッと止まります。

では良い音が出ればスグにプロのような演奏が出来るのでしょうか?

いいえ、出来ません。

中くらいの音程の簡単な曲を中くらいのボリュームにて演奏するのであれば可能でしょうけど音程やボリュームの幅が広がるとプロとの差が歴然と現れます。

例えばどんな部分かといいますと・・・「カッ!」と出す高い音のアタック、思わずウットリ聞き入ってしまうメロディー、早いテンポにての規則正しい舌突き、目が覚めるような大きなクレッシェンドに潮が引くようなデクレッシェンド、バンド全体から突き抜けて来るような楽曲の一番最後の最高音!など。

しかし、何度も練習する事によってできるようになります。

事実、コンクールにおける中高生の演奏で、時々プロ顔負けの演奏を聴くことがあります。

しかし良い音が出ていないと、どんなに練習しても、何をどうやっても何もかも上手くいきません。

難しいフレーズを吹いても顔が真っ赤になるほど息を吹き込んでも客席まで音は届きません。

しかし良い音が出ていれば難しい事が出来なくてもそれほどがんばって音を出さなくてもしっかりと客席に音が届きます。

あなたの周りにいませんか?

まだトランペットを吹き始めたばかりなのに、あまり上手じゃないのにバンド演奏を録音すると2nd、3rdパートなのにガンガンマイクに音を拾われる人。

そのような方はきっと上達は早いでしょうね。

でもその方は自分の何が良くてそうなのか知らないのでしょうから、これから間違った情報にてある日突然上達が止まり、以前と比べても全然吹けなくなったりします。

正しい情報さえあれば少しくらい調子が悪くても大きく傾く事も無いのでしょうけど・・・・

 

■編集後記

中学生の頃、トランペットのコンチェルトはフンメルとハイドンしかないと思っていました(恥

その後、色々なコンチェルトと出会いましたがその中で最も「カッコイイ!」と思ったのがドクシチェルさんが演奏するアルチュニアンのコンチェルトでした。

コンチェルトの冒頭の部分や何度も出てくるフレーズ、ドクシチェルさんのカデンツァ、そして最後の三連譜の最後の音を余韻を残さずにスパッと切ってしまうところなど何度聞いてもホレボレします。

あまり上手くなかった当時の私は、何かの折はいつも演奏してみるのですがドクシチェルさんには程遠い自分の演奏にいつも苦々しい思いをしていました。

いつの日かこの曲をドクシチェルさんのように吹奏するのが一つの目標のようになっていました。

それから10年以上経ってから吹いたら・・・

ドクシチェルさんに当然程遠いのは相変わらずですが練習さえすれば・・・・

自分の未来が楽しみで・・・

こんな時の事ですよね?

トランペットを吹くのが毎日楽しみで、吹くと毎日少しずつ夢が叶う。「夢のような時間」っていうやつ。

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