いい音ってどんな音?トランペットの音・・・誤解していませんか?

今日は「いい音」について。

先日「私の音はくすんでいるそうです。良い音ってどんな音のことを言うんですか?」
「~という方と同じ音を出したのですがどうすれば・・・」という質問、以前から時々ですが音色について質問を頂きますが、そういう時私は「うるさくない大きな音」と答えます。

うるさくない大きな音?

「うるさくない」と「大きな音」は相容れないように感じますがそんな事はありません。吹いている方の近くで聞く場合、楽器を上手に鳴らせないでいる方の音はトランペットのベルから聞こえます。強く吹くとかなり耳に障ります。上手な方の音はベルからは聞こえません。狭い部屋の中では部屋全体が響くような感じです。広い場所だと演奏者のいる場所とは違う場所から聞こえるような気がします。強く吹くと響きに体中が包み込まれてしまうような気がします。

私も上手く楽器を鳴らせるようになった時は「ベルから音を出す!」というのではなく、「辺りの空気を震わせる!」という感覚で吹いていました。

よく音色の違いを議論することがありますが、プロのレベルじゃ音色の違いはほとんどないんじゃなかな。熟練者でない方が熟練者と比べて音色が違うのは単純に唇がちゃんと振動していないだけだと思います。

楽器が違うのによくハモる

プロのオーケストラの映像を見れば解かりますよ。同じオケの楽団員の方でも一人一人好みの違いでマウスピースはもちろん楽器もラッカーの方もいれば銀メッキの方もいればゴールドプレートの方もいらっしゃいますが、音色に大差なく美しくハモります。

自分のカラーを大事にするポップミュージシャンの方の場合、確かに変わった音色を出す方もいらっしゃいますが、そういう方はそれなりのマウスピースを使用し、市販していない変わった材質、変わった形の楽器などを使用していますが吹き方も唇も私たちとそれほど変わりません。つまり音色を変えるのは外的要因(楽器など)で内的要因(発声や唇)は誰も彼も同じ!

音色なんか気にしないで出来る限り調和の取れたアンブッシュアになるように様々練習すべきじゃないかなって考えてます。

くすんだ音色はまだ十分に唇が振動していないのではないか?逆に開きすぎる音や明るすぎる音は唇の粘膜を使用して吹いているのではないか?

そんなふうに唇の振動している部分をチェックして後は練習あるのみ!ですよね。

“生音”を聴くべし

昔アレンヴィズッティさんのクリニックを受ける機会がありました。

それまでメディアで聞く彼の音は明るいけど非常に線が細く他のプレイヤーと比べると響きが少し足りないようなイメージを持っていました。(身の程知らずにも・・・)

しかしクリニックにて聞く彼の音は非常にふっくらとして丸みを帯びた・・・当然ながら素晴らしい音色でした。

僕たちはイイ音、イイ演奏をできる限り数多く聴きたいためにどうしてもCDとかオーディオを使って色んなプレイヤーの演奏を聴いてきましたがその時のプレイヤーの音って録音場所や録音の方法、録音する機材などに大きく左右されてしまいます。

そのせいで間違った音のイメージを持ってしまっているかもしれないですね。

だから以前のメルマガでも言いましたが生の演奏を聴いて欲しいんです。

お手本になるのはモーリスアンドレのCDではなく上手な人の“生音”です。

これに勝るものはないでしょう

できれば近くで聞いて欲しい。叶うなら傍らで聞いて欲しい。

今のあなたがセルゲイ・ナカリャコフさんなどの演奏会などに出かけたらきっとガッカリするかもしれませんね。

なぜなら、彼らの音はいつもあなたの隣で吹いている上手な方と・・・

大差ないかもしれないから

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