上達しないのは練習じゃないんじゃない?

「上手くなる練習方法を教えてください」こんな質問の時、その都度「上手くならない練習なんてありません。できない事を出来るように行うのが全て上手くなるための練習ですよ」と答えます。

とにかく上手くならない!

しかし考えてみるといくら吹いても自分の思うように吹けないのでそんなメールを出してしまうのでしょう。(そういえば昔の私がそうでした(^^ゞ)

そこで今日もやっぱり「なぜ上手くなれないのか」について考えてみようと思います。

「けんだま」の場合はどうですかね。けんだまはどのような状態だと「上手い!」って言われるのか?

やっぱり百発百中で全ての台座に球を乗せ変えられれば見てる人に「上手い!」って言われるでしょうね。特にけん先にスポッと入れれば拍手喝さい間違いありません(笑

そのように上手になるためにけんだまプレイヤーはどのような練習をするでしょうか?たぶん全ての台座に球が乗っかるように。けん先にスポッと入るように。ひたすら練習あるのみでしょうね。

その時けん先にスポッと入らない・・・なかなか入らない!

そんな時けんだまプレイヤーはどうするでしょうか?

あの手この手を使ってなんとか入るように、「何とか入るように!」宙に浮かぶ玉をよ~く見つめながら何とか入れようと、何とか入るように何度もトライするでしょう。そんなことを繰り返すうちに最初の球の上げ方を工夫したりけん(手で握っている本体の事)が体の一部になりけんを見ないで玉だけ見て上手く乗せられるようになったり・・・・

私のサイトへやってくる方、私のメルマガの読者の方の大部分の方は初心者ではないと思います。既に何年もトランペットを吹き続けていることでしょう。

それなのに自分で思うように上達できない・・・ロングトーン、リップスラー、各種練習曲も飽きるほど行ってきました。でも上手くなれない。上手な人と同じようにロングトーンやリップスラー、各種のエチュードをやっているのに自分だけ進歩がない・・・

上手な方とは何かが違う・・・何かが・・・明らかに違う・・・どこかが・・・

どこの何が違うのか解かりません。しかし「上手くなる人」と「上手くなれない人」がいるとすれば現在のあなたは明らかに後者・・・

何を言いたいのかというと「上手くなれないのは練習のせいじゃないんじゃない?」という事。

練習以前の問題。音の出し方。

例えばさっき「けん玉」を例に出しましたが、玉をスポッとけん先に入れるには、振り上げた玉にある穴が上から落ちる段階で下を向いている必要があるわけです。つまり振り上げた玉が落ちる時に穴が下を向くような振り上げ方をしなければいけないということですよね。けん玉が成功するか否かは玉を振り上げた瞬間に既に決まっているようなものです。

けん玉がそうだとすればトランペットの場合「音を出す瞬間」に勝負がついている!と思いませんか?

けん先に玉が入るような振り上げ方をしなければ何日何年練習してもけん先に玉が入ることはないでしょう。
いい音が出るような吹き方をしなければ何年経ってもいい音があなたのベルから出てくる事はないでしょう。

「いい音?」「どういうふうに音を出せば上手くなるの?」どのように音を出すか原点に帰って考ええなければいけないのかもしれませんね

トランペットの吹き方って教則本などにちゃんと書いていますよね。

その通りに吹いていますか?チラ見しただけで自己流で吹いていませんか?
変わった癖はありませんか?

私は「トランペットってそんなに複雑なものじゃない」と考えているんです。マウスピース内の唇をまるで草笛のようにビーっとやるだけ。プロもアマチュアも上手な人の吹き方はほぼ同じだと思います。上手な人で他の方と明らかに違う吹き方の人はいないと思います。

唇をビーっと鳴らすにはどうすればいいか。口の中は?今の自分の場合どうなっているのか。

今一度、音源についてよく考えてみるのもまた上達への一歩かもしれない・・・

■編集後記

やっぱり上手い人の演奏を見るのが上達への近道ですね。

アンドレさんの動画で吹いている「夜の女王のアリア」を見たときに昔私の友人(芸大の別科在籍)がピッコロではなくB♭管で見事に吹いていたのを思い出しました。

ナカリャコフさんは幼い頃の演奏と大人になった時の演奏をシンクロさせていて面白いと思しました。

ヴィズッティさんのは多分、自身のアレンジのベニスだと思うのですが吹きながらトランペットを回しているのが面白い。

こまつさんはその存在自体が非常に面白いと思う。

マルサリスさんはあまりに繊細、あまりに見事なので文句なし。

動画サイトはありがたいですね。

広告