バズゥイングができない?

質問
私の場合唇だけのバズィング が出来ません。長年書物を参考にしたりはしていますがブツブツいって綺麗なバズィングはできません ・・それでも里屋さんの上達法を読めば目覚しい上達を遂げられるのでしょうか?
もちろん努力次第でしょうが。唇だけのバズィングが大事な事は身に浸みて解っています。
私も62才です。
好きでたまらないトランペットを上手く吹きたいのです。
いつも手元に置いて吹きますが無理な奏法をしてしまいます。
それでもその本を読めば上達を望めるのでしょうか。
バズィングが出来ない人は問題外というのでしたらハッキリ諦めます。

回答
私はバジングというものはできなくとも良い!と考えております。なぜなら口だけ、またはマッピを使ってバジングした時のアンブッシュアと実際に楽器を使って吹いたときのアンブッシュアの状態は多少違うからです。(楽器の時と違い抵抗感がないため)

私自身普段の練習の時は口だけやマッピを使ってのバジングは意識的に行いません。
その日の初めての音だしの時も意思的に楽器を使っていきなり「パン!」と音を出すようにしていました。私の場合その方がいいコンディションを持続できると考えていたからです。

ではなぜ私はバジング云々言うのかといいますと、私に吹き方の相談をする方の多くは楽器がなる原理を良く解っていない方が多いので、原理原則を納得していただくためにバジングを取り上げることが多くあるのです。

また、唇だけの時のバジングは私の場合マッピを使った時のようにビーッ!とはなりません。ブリブリブリ・・・・という感じです。(もちろん音階などできません)

62歳との事ですが、仮に72歳、80歳だとしても、5歳、8歳だとしても、体の小さい女の子、肺活量のない華奢な女性だとしても、車椅子の方だとしても、トランペットを自由に操りその辺の中高生よりも素晴らしい演奏をする事は容易に可能だろうと私は考えています。

なぜならアンブッシュアが解れば大きな音も高い音もとても小さな力で、ラクに出るからです。

私自身そのアンブッシュアを掴みたくてもなかなか掴むことができないまま吹き始めてから20年以上苦しみましたがある日、掴むことができました。

当時は私こそ世界中のラッパ吹きの中でもっとも才能のない人間とさえ思っていましたが何とかアンブッシュアを手に入れることができました。

私がアンブッシュアを掴んでからたった1ヶ月で上達を遂げられたのはそれまでの積み重ねがあったからかもしれません。

その時に私が感じた事、解った事を同じように苦しんでいる方に伝えようとしたのがトランペット上達法なんですが、上達法をお読みになった方全ての方が私のような体験をしているわけではありません。アンブッシュアを掴むことのできた方は少数派でしょう。いまだに苦しんでいらっしゃる方も多いようです。

しかし何がしか得るものがあるのでしょう、クレームはほぼありません。

以前はちゃんと吹けていたがその吹き方を忘れてしまった!という方は高い確率で思い出すようです


すでにアンブッシュアが解っていらっしゃる方からは「その通り!」とご評価いただいています。

あなた様は「きっぱり諦める」とおっしゃりますが、本当に諦められますか?
私は一度諦めた事があります。「オレはラッパ一本まともに吹けない奴なのか・・・」というとても激しい挫折感を感じたものです。
しかし諦めてから約10年後にアンブッシュアを手に入れた時、10年前に止まってしまった時計がまた動き出したような気がして、人生の次のステップに進んでいく気になれました。
つまり私にとってキチンと楽器を吹けるかどうかというのは私の人生にとってはとても大事なことだったのです。
その事をその時初めて気が付きました。

私と同様にあなた様はもちろん、トランペットが好きなのになかなか上達できないでいらっしゃる方にとっても上達できるかどうかというのはある意味とても大事なことではないかと思うんです。

だからといって「買ってください」などとは言いません。私が言いたいのは「諦める必要はありません」ということです。諦めなければ何十年かかってもいつかは掴むことができるかもしれませんし、少なくとも諦めるよりも建設的でしょう。アンブッシュアを掴めた時の喜びを夢見ながら毎日少しずつ努力するのはとても素晴らしいことです。